相談役日記

あなたの仕事は何ですか

塾経営のTips
2010.03.30
石井正和

『塾講師の仕事とは何でしょう?』
『塾長のやるべきことは何でしょう?』

先日、当塾の塾講師に応募してきた人がいました。
彼は教育業界での経験がそれなりにあり、
また同じ分野で働きたいということでした。

その彼に聞いてみたのが冒頭の2つの質問です。
彼は、塾講師は勉強を教え、塾長は運営管理をすることが仕事だと答えました。
しかし実は彼の答えた内容というのは、具体的な手段に過ぎず、目的ではありません。
塾講師の仕事は生徒の成績を上げること、
そして塾長の仕事は塾を繁盛させることです。

こうした認識・意識の違いは自然とその人の発言や行動に表れてきます。

仕事には一見何の関係もないようですが、挨拶も意識の表れです。
生徒や他の先生たちにハキハキと挨拶できる先生は、
当然気持ちよく授業を始めることができますよね。
逆に挨拶がきちんとできない場合は、授業も始まりから何となくどんよりとしてしまいます。
こうしたケースでは勉強を教えることはできても、成績を上げることは難しいでしょう。

同様に、多くの生徒に来てもらえるような塾づくりが仕事の目的であるならば、
塾の要とも言える先生たちの意識をまとめ、指導していくことも塾長の大切な業務なのです。

他にも、良い塾づくりを目的に置いて改めて日常業務を見直してみれば改善できるところ、
足りないところ、さまざまあると思います。

自分の仕事の目的はどこに置かれているか、手段が目的になっていないか。
日々の業務に埋もれてはいないか、時々振り返ってみる必要があるのではないでしょうか。