相談役日記

来塾時の心構え

塾経営のTips
2009.11.16
石井正和

みなさんは、説明を聞きに来塾された保護者の方に
なかなか入塾に踏み切っていただけず苦労したことはありませんか?

そうしたとき、どのような話をしているでしょうか。
良い先生がたくさんいること?
設備が整っていること?
それとも、これまでの実績でしょうか?
塾の良さを分かってもらおう、ひいては入塾してもらおうという気持ちが強く出て、
自分の話を一方的に押し付けてしまってはいないでしょうか。

こんな例え話があります。
あなたは6畳の部屋に住んでいて、予算2万円で新しい冷蔵庫を買おうと電器屋さんに行きました。
店Aでは、通常価格11万円の超大型冷蔵庫が大幅値引きで2万円になっているものを、
店Bでは、値引率は低いけれども部屋にちょうどいいサイズの2万円の冷蔵庫を勧められました。
さて、あなたはどちらを買うでしょうか?答えは決まっていますね。
店Aが売ろうとした商品は、店の都合や値段だけで勧めてきたものであるのに対して、
店Bのそれは、あなたの目的や使いやすさを考えて選んだものだからです。

これはちょっと極端な例ですが、
塾の説明をすることも、本質的には何も変わりません。
保護者の方は、塾に何を望んでいますか?
子どもを塾に入れようとしたとき、不安に思うことは何でしょうか?
当たり前のことですが、保護者の方や子どもはみな1人ひとり、異なる悩みや希望を持っています。
一方的にこちら側のアピールしたいポイントを主張するのではなく、
そうした思いにしっかり耳を傾けた上で、
この塾なら大丈夫だ、という安心感を持っていただけるような対話をすることが何より大切なのです。

次回、保護者の方が来塾された時には、この点を意識されてみてはいかがでしょうか。