相談役日記

「母親を思い出しました」

塾経営のTips
2019.01.29
石井正和

私は、下関から東京に出て、一番最初に住んだのが町田市です。
私の東京の友達のほとんどが、町田高校の出身者です。
みんな優秀で、いいやつばっかりだったので、今回の町田の高校教師が生徒に暴力をふるった件を聞いて、てっきり町田高校は町田総合高校に名前が変わったのかなぁと思い、ずいぶん荒れてしまったのかなとびっくりしました。

町田高校は相変わらず優秀で、町田総合高校は新しく合併してできた高校と聞いて、少しほっとしました。
私が思う先生の仕事は、正しい事と間違っている事をしっかり教え、人間として大事なことを教えることです。
私はドラマの金八先生が、先生として普通だと思います。
それ程、先生は人間味があふれ、生徒に深い愛情をもつ人以外はしてはいけない職業だと思っています。
もし私が先生だったら、今回の子供のような大人をなめるような言動をされたら、きっと私もその先生と同じように感情を爆発させたことでしょう。決してよいことではありませんが。

私が中学生だったときのことを思い出しました。
習字の授業で、私はいつも習字道具を持っていかないで、友達の習字道具を借りて済ませていました。
毎回先生に注意をされていましたが、優しい先生だったので、きっと私もなめていたのでしょう。
さすがにその先生も堪忍袋の尾が切れたときがありました。
先生は感情を抑えきれずに、私の頬や頭を何度も思いっきりひっぱたき、私の顔は真っ赤に腫れ上がったのを憶えています。家に帰り、母親から「どうしたの」と聞かれ、私は「転んだだけ」とカッコ悪いから嘘をついたら、信じてもらえず、「正直に言いなさい」と問いつめられました。仕方なく事情を話したところ、母親は私に「あんたが悪いのだから、すぐ先生に謝りに行きなさい」と大きな声で怒鳴りながら言いました。すぐに学校に戻り、先生に謝ったのを憶えています。

もちろん母親も学校に連絡を入れて先生に謝っていたのは、あとで知りました。
こういう母に私は大変感謝をしています。

最後になりますが、先生は勉強を教えるだけだったら、ロボットが先生をすればよいです。
暴力はもちろんよくないですが、自分の子供と同じような気持ちで生徒に接することができる人にこそ、先生になってほしいと心より思います。