相談役日記

生徒の成績を上げる方法 その2

塾経営のTips
2013.02.22
石井正和

前回に引き続き、今回も生徒の成績を上げる方法をお伝えします。

ノーバスには様々なタイプの生徒が通塾しています。
中でも一番多いのが、通知表で2か3をとっている生徒です。

そのような生徒は、基本があやふやな状態であることが特徴です。

基本がよくわからない状態ですので、学年が上がるたびに
あやふやなものがどんどんと増えていってしまいます。

何事もそうなのですが、基本がしっかりしていない状態ではいくら知識を詰め込んでも
うまくはいきません。

ノーバスではそのような生徒たちには、まず第一に何が基本なのかをしっかり教えます。

例えば10-6÷2+3という問題を教えるとします。
この問題は簡単な計算問題ですが、毎年高校入試の第一問にでる式の計算です。
偏差値50以下の高校では、この問題ができるとできないとで合否がわかれるとも言われています。

この問題で大切な基本は
①×÷は+-より先に計算する
②()がなければ左から計算する。
この2点です。

しっかりと身に着けていない生徒は5や4、4/5と答えるでしょう。

このような基本的な問題ができないとき、
「計算ミス」や「凡ミス」などと片付けてしまいがちですが、
単なるミスで片付けるにはとてももったいないことです。

これを改善するだけで成績アップにつながるのです。

教える側として大事なことは、
基本をしっかり教え、問題を最低4,5問解かせることです。
そして確実にミスがなくなるまでそれを繰り返します。
練習問題で絶対ミスをしなくなるまでの学習時間は10~15分程度で十分です。

教え方以外で大事なことは、
成績を上げる方法その1でお伝えした「権威付け」です。
「これを覚えたら入試にでる問題ができるようになる」、「テストで10点アップする」など
生徒自身のためになる意識付けをしてみてください。
生徒たちは喜んでできるようになる努力をするはずです。

これだけで学校定期テストの点が確実に10から20点アップします。

ぜひ参考にしてください。