相談役日記

「環境」を言い訳にしない生き方

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2025.12.22
石井正和

政治家の常套句に「家が貧しく進学できなかった人たちの力になりたい」という言葉があります。
しかし、本当に経済的理由だけで進学を諦めざるを得なかった人は、それほど多いのでしょうか。

実は「行く気がなかった」ことを、環境のせいにしているだけではないかと感じてしまいます。
今の日本には、本気で学びたい意思さえあれば道はいくらでもあるからです。

私自身は新聞奨学生として、娘も奨学金を利用して進学しました。教育ローンなどの制度も充実しています。
本当に支援が必要なのは、こうした手段があってもなお、家族への仕送りや介護といった差し迫った事情で断念せざるを得ない、ごく一部の人たちではないでしょうか。

「日本なら、進学する意欲があれば99%以上は実現できる」というのが私の持論です。
育った環境や他人のせいにする「他責」の考え方で、自分の可能性に蓋をしてほしくありません。