相談役日記
私の考える「約束」とは
塾経営のTips
2025.12.05
かつて、職場の同僚で、その後独立して同業となった人間に15万円を貸した経験があります。
しかし、そのお金は返済されませんでした。
私が残念に思ったのは、返済されなかったことよりも、彼がその後、私に連絡をくれなくなり、一度も会えなくなってしまったことです。
間もなく彼の会社は倒産したと聞きました。
あんなに親しかったのに、友情まで失ってしまったことが心残りです。
また、別の仕事仲間との間にも、口約束にまつわる経験があります。
一般的に、会社がうまくいかない時は、協力し合って良好な関係が続くものですが、ひとたび成功すると、持ち株などの「権利」を主張したがる人が出てきます。
その結果、意見の相違から、袂を分かつことになった経験もあります。
こうした経験から、私自身、安易な口約束は絶対しないよう心がけています。
私自身が思う「約束」とは、互いにそれを守ることを誓う行為であり、信頼と信用関係を築く上で最も重要な基盤です。
しかし、万が一、どうしても守れなくなった時(あってはならないことですが)は、誠実な対応が不可欠です。
決して逃げず、まずは心から謝罪する。
そして、信頼回復に向けて、最大限の対策を考え実行に移す。
約束事とは、本当に重いものであるということを、常に肝に銘じるべきだと考えています。