相談役日記

これまで相談役日記では、フランチャイズ（FC）に加盟して起業し、経営を長く続けて繁盛させるための秘訣について更新してきました。

では、今回はその反対、長く続かない経営とはどういうものかについてお話ししたいと思います。

起業（独立開業）する際、多くの人は「儲かりそう」「自分ひとりでもできる」「楽に稼げそう」「初期費用がかからない」「興味がある」など、さまざまな理由から、ご自身の価値観に最も近いFCを選び、加盟・起業します。

すなわち、「自分が一番良いと思うFC」を選ぶわけです。

しかし、最も重要視すべき点は、その業種、そしてそのFCの「システム」や「商品」が、「顧客」に支持されるものかどうか、ということです。

学習塾を例に取ると、焦点となるのは「生徒・保護者に支持されるシステムであるか」という点です。

「生徒・保護者が成績を上げるために塾に入塾する」という目的に対し、選んだFCのシステムが成績向上に効果的であるかどうか。

あなたが個人的に「良い」と感じるシステムが、顧客にとっても本当に良いものであれば問題ありません。
しかし、そうでなければ、ほぼ5年以内に閉校することになるでしょう。

なぜなら、それは顧客である「生徒・保護者」にとって価値がないからです。

この原則は、他の業種でも同じことが言えます。

あなたの選ぶFCが、市場の課題を解決するものであったり、顧客のニーズに的確に応えられるものであるかどうか。

ここをしっかり押さえておかないと、経営は決してうまくいかないことを忘れてはなりません。