相談役日記

愚痴っぽくならなければよいなぁ。~自立学習塾を考えてらっしゃる方へ~

塾経営のTips
2025.04.28
石井正和

FC加盟者を募集している塾が約100社あると言われています。
大・小の個別塾からAIデジタル教材を使って、「ロイヤリティ0円、人件費0円、講師がいらない、あなた=塾長1人で経営できます」というパソコン塾がかなり増えてきました。
「自立学習」できるようになることは、大変素晴らしいと思います。しかし、よく考えてみてください。
学校の授業をよく理解できない、わからない、基礎が出来ていない、勉強する習慣が身についていない・・・
そういった生徒が自立学習できるでしょうか。
これはなかなか難しいと言わざるをえません。

AIデジタル教材の説明を理解できずにいたり、そこから出される問題がわからない・・・。
そんな光景も目に浮かびます。

その証拠に、都会(塾が多くある地域)では、ほとんどニーズがありません。
塾経営を考えている人に魅力的なシステムかもしれませんが、残念ながらこのシステムを選ぶ生徒は、塾に通う生徒の10人に1人しかいないというのが、現実を写していると思います。

市場の話になりますが、ほとんどのパソコン塾が小・中学生あわせて1,000人の生徒数の地域です。
すなわち70%の生徒が塾に通うとして、1,000人×70%×10%=70人
70人の生徒をAIデジタルパソコン塾で取り合うということで、FC本部がうたっているように、一校舎平均30人とすると、月収平均15,000円⇒30人×1.5万=45万=1ヶ月の売上となります。
家賃、水道光熱費、塾維持費、システム費を払うと、いくら残るのでしょうか。

ビジネスモデルとしてはかなり無理があります。
このシステムで月30万円以上の利益を出す事ができる人は、かなり優秀な人だと言えます。
10人に1人いないと思います。
ぜひ、FC本部が勧める教室ではなくて、ご自身が見学に行ける範囲の教室をいくつか確認してください。

このシステムに興味のある人は、本部の説明を鵜呑みにしないで、そのFC塾を見学して塾長の話を聞かれるのがベストだと思います。
そして、広く他のシステムの塾も見学をされたほうがよいと思います。もちろんノーバスの校舎もぜひ見学してください。

塾経営は、教育のサービス業です。
人とのふれあいを好まない方は絶対に塾経営をしてはいけません。
絶対に失敗します。

それでも、1対1担任制は大変だと勘違いしている方が多いのは、本当に残念です。

ノーバスはこんなに繁盛塾なのに・・・

愚痴っぽくなっていたら申し訳ございませんが、自立学習塾を検討されている方には、広い視野で、自分自身の目で見て最終的に決断をされることを本当にお勧めします。