相談役日記

営業が上手くならないと悩んでいる方へ~壁を乗り越える方法

日々のつぶやき
2010.04.26
石井正和

ノーバスの家庭教師部門の営業スタッフの話です。
入ったばかりのころは、当然ながら営業力がありませんので
なかなか入会につなげることができずに四苦八苦していました。
しかし、数ヶ月やっていると慣れてくるもので
なんとなくコツをつかんで6~7割くらい仕事を決められるようになってきました。
これは彼に限ったことではないのですが、
この状態になると本当の営業力がついていなくても、自分ではついた気になってしまうんですよね。
たいしたもんだ、と。言葉は悪いですが図に乗ってしまうわけなんです。
そうすると不思議なことに今度はだんだんとうまくいかなくなってしまうんです。
先日会ったとき、彼はちょうどこのスランプに陥って非常に悩んでいました。

このような状態は、脱するまでは非常に辛いですが
本当の営業力をつける素晴らしいチャンスだと言っていいでしょう。

私がまだ会社を設立する前、教材販売の会社で働いていたときの話です。
1年間で、全部で100人くらいのスタッフと一緒に営業の仕事をしていました。
100人いたと言っても、最初の1件を決める前に辞めていく人が半分以上。
これは例えていうなら、アルファベットのAも書けないのに英語が苦手だと言って諦めるのと同じことです。
非常にもったいない。まぁとにかく、大半の人は辞めてしまいます。
そこそこ続けると、自分なりにコツをつかんでできそうな気がしてくるわけですが、
上の彼のようにその後ぱったりと売れなくなってしまうんです。私もそうでした。
そうすると自分は向いていないのかもしれないと弱気になって
仕事をとりたいという気持ちが足りなくなったり、話がしつこくなったりします。
さらに上司からのプレッシャーも加わり、2~3割の人がやめていくのです。
それでも諦めずにがんばった人だけが、本当に営業が上手になります。
世間で営業力が非常に優れているといわれる人でも、必ずこのような壁が何回もあったはずです。

どうすればこの壁を乗り越えられるか?
それは、相手のために話すことがどういうことなのかわかるようになることです。
そのためには、一杯勉強して営業力をつけ、
自分がお客様のために熱意を持って話すことに専念できるようにならなければいけません。
これは、一言でいってしまえば自分次第の世界です。
言葉にしてしまえば簡単ですが、非常に難しいことです。
ですが、このことをきちんと身につけた人は、営業という仕事をこの先もきちんとやっていけるでしょう。

壁にぶつかっても、あきらめない。上手くなるチャンスだと思うことです。
これが、本当に営業がうまくなるための第一歩なのです。