相談役日記
FC塾の選び方 ~本部の思惑を見抜き、最良の選択をする方法~
あなたが真剣に学習塾のFC(フランチャイズ)加盟を検討しているとしましょう。
「自分はどのような塾に加盟すべきか」と考えたとき、多くの方は自分の価値観や考え方に近い本部を選ぼうとするはずです。
しかし、資料を取り寄せると、その種類の多さに驚かれることでしょう。
その中で、つい「自分の理想(=楽に儲かりそうな条件)」に合致するところを選びたくなってしまうものです。
例えば、以下のような条件に魅力を感じていませんか?
・初期費用が安価: 参入障壁は低いが、その分サポートが薄い可能性がある。
・ロイヤリティ不要: 実際には、教材費やシステム費など「別の名目」で徴収されている。
・講師の人件費が不要(パソコン塾): 勉強習慣のない生徒が、PC一台で自立学習を完結させるのは困難。
・一人で運営可能: 人件費は抑えられるが、教室に活気がなくなりやすい。
・大手・有名ブランド: 知名度の安心感はあるが、加盟金が高く、自由度が低い。
・狭小物件(10坪程度)で運営可能: 家賃は安いが、教室としての魅力に欠け、生徒が定着しにくい。自習室も作れない。
・自立学習を推奨: コンセプトは良いが、適切なフォロー体制がなければ放置と同じ。
上記のような「加盟者にとって耳障りの良いシステム」は、必ずしも生徒や保護者のためのシステムではないという点に注意が必要です。
FC本部(フランチャイザー)もビジネスです。
加盟者が増えなければ成り立ちません。
そのため、彼らは「あなたが共感し、加盟したくなるような見せ方」を徹底的に「研究」しています。
中には、加盟させることだけを目的とし、契約後のサポートが疎かな本部も存在します。
そういった塾に加盟してしまうと、1年も経たないうちに経営が行き詰まり、理想と現実のギャップに気づくことになります。
本部の甘い言葉や、自分にとって都合の良い条件だけで判断してはいけません。
大切なのは、そのシステムが「生徒や保護者から本当に支持されるものか」という視点です。
資料上の数字だけでなく、実際に複数の教室を見学し、現場の活気や指導実態を自分の目で確かめてください。
「自分が経営しやすい塾」ではなく、「自分が親だったら子供を通わせたいと思う塾」を選ぶこと。
それが、長期的に成功するFC塾選びの鉄則です。